コンサルティング業界の売り上げ

謎に包まれているコンサルティング業界の売り上げについては、筆者の推計で戦略系ファームが70億円前後と考えられます。

他方、会計系は500億円前後と推定されます。

規模は会計系が圧倒的に大きいことが分かります。但し一人当たりの売上額に換算すると、戦略系ファームの方が高くなります。これは、戦略系ファームが少数精鋭のスタッフで構成されているからです。つまり付加価値という点では、戦略系ファームに軍配が上がります。

経常利益率を算出しても、それが裏付けられます。

戦略系ファームは8%近い数字を叩き出しているのに対して、会計系は2%代に留まっています。ただ両系統の経営形態は大きく異なっており、状況次第で利益率は大きく変動します。

例えば、普段は単価と稼働日を掛け合わせる戦略系の付加価値の方が高いのですが、会計系が大きなプロジェクトを受注すると、利潤は急増します。逆にプロジェクトを中々受注できなくなると、一気に利益率が低下します。

さてどのような系統のファームであれ、コンサルタント1人が生み出す経常利益はそれほど高くありません。

つまり売上高にそれほど貢献できていないのです。コンサルタントが担当するプロジェクト自体は数億円レベルのものが珍しくないのですが、1人当たりの売上高は年間数千万円に留まります。

この数値でイメージし辛い人もいるかもしれませんが、他の業界の会社員と比べても、それほど高くないのです。よく考えて下さい。

優秀な新卒ばかりを集めた企業であっても、社員1人が1年間に生み出せる利益が数百万円なのです。

コンサルタントに憧れる若者は、その点を十分認識しておく必要があります。