コンサルタントは儲からない

コンサルタントは高収入が保証された仕事であるとのイメージが蔓延っていますが、実は大きな誤りです。

コンサルタントは他の業界と比べても、決して実入りの良い仕事ではないのです。クライアントに対しては偉そうに経営のノウハウを伝授している癖に、自社の経営で収益を上げることは儘ならないのが現実なのです。

ただクライアントの収益を生み出しているという意味では、社会に多大な貢献をしているのも確かです。武士は食わねど高楊枝と言われますが、正にコンサルタントという仕事は、武士のように振舞うことで満足できる人でなければ務まらないのです。

さて、コンサルティングファームの経営実態について、もう少し具体的に見ることにしましょう。実はコンサルティングファームの経営形態としてよく見受けられるのが、いわゆる「パートナー制」と呼ばれるものです。

パートナーという概念から想像できるように、利益が出資者である「パートナー」に分配されるのが特徴です。株主制度によく似ていますが、損失まで出資者の責任に帰される点が異なっています。株主の場合、出資分が消えることはあっても、借金を背負うことはありません。

コンサルティングファームのパートナーになるということは、正しくファームと運命を共にすることなのであり、相応のリスクが発生します。

普通の会社員であればそのようなリスクを負うことはありませんが、コンサルタントは高収入を得る代わりに、常に緊張を強いられているのです。

ただ日本のコンサルティングファームに絞れば、パートナー制を採用しているファームの比率はそれほど高くありません。

パートナーと冠されているファームであっても、実際は株式会社であることがよくあります。

またパートナーになっている人も、そのほとんどが経営陣であるのが普通です。

平社員がパートナーを兼ねているケースはあまり見られません。